『ふくしま百年基金』キックオフイベント  ここからはじまる「ふくしま百年基金」(1)

2017年12月2日(土) チームスマイル・いわきピットで開催!

2017年夏に「ふくしま百年基金」の構想を発表し

福島県内59市町村でワークショップを開いてきた設立準備室が、

12月2日にいわき市にてキックオフイベントを開催しました。

その模様をイベントプログラムにそって

当日の内容を簡単にまとめたいと思います。

 1.オープニングセッション 学生さんたちの発表

郡山市立金透小学校 五十嵐唯さん
会津若松市第五中学校 小野妙音さん
福島県立ふたば未来学園高等学校 小関大稀さん
福島県立ふたば未来学園高等学校 佐藤悠希さん

の4名の学生さんたちから
「自分たちが考える百年後のふくしま」を語ってもらった。

2.天野代表理事挨拶

福島県内の市民活動団体には、

これからも長期的な支援が必要となっている。

そのことは今日参加の方以外の

今日来れなかった人も同様に思っていると思う。

私達は「ふくしま百年基金」という、

まさに『市民が市民を支えるための仕組み』をなんとかして作りたいと思った。

『市民社会ふくしま』をなんとしても実現したいと思っている。

まさに今日がそのスタートの日である。

3.特別ゲスト講演 

日本ファンドレイジング協会代表理事 鵜尾雅隆さん

「コミュニティ基金が未来を変える!地域の社会的資本の未来」

 

「あなたは日本の未来を信じていますか?」

楽観論者が多くいる社会の方が、未来は明るい。

 

●課題先進地域である福島県は、課題解決先進地域になれる可能性も高い。

 

●アメリカでは就職人気ランキングベスト10のうち、

NPO法人が3つも入っている。そのうちの一位はNPO法人。

わが国でも「日本の未来を変えるために行動する若い人」が増えてきた。

 

●1年間に寄付した人の割合が2010年は33%だった。

それが2011年には78%に上昇した。

2012年は45%と減ったものの、震災前に比べたら寄付者は10%増えた。

つまり日本社会は経験によって変化する社会なのである。

 

●そもそもなぜ寄付や社会的投資が必要なんですか?

「税金を払っているからいいじゃないか」という声がある。

「神の見えざる手」300年前、アダム・スミスの時代は

企業が儲けを税金として払い、貧しい人たちが税金で救済された。

しかし、この論理でいくと

企業が儲けを出せない時代には税金が少なくなる。つまり貧しい人は救済されない。

現在は「市場の見えざる心」といって、

社会に良いことをしているNPOに多くの寄付が集まる社会である。

 

●じゃ、ファンドレイジングって何だろう?

物を買う行動は「1」で「1」を買う。

しかし寄付行為では「1」が「1」以上になっていく。

なぜならば「寄付」というお金に人の思いがのった時、

お金の受け手に金額以上のエネルギーを与えるから。

 

●共感の連鎖が社会的インパクトを

最大化されるってたとえばどんなことだろう?

例)日本ファンドレイジング協会では、

2015年から12月を「寄付月間」と決めた。

そのイベントに小泉進次郎議員を招き、講演してもらった。

⇒その様子を英語で発信したところ、

ビルゲイツから連絡が入り、3兆円の寄付が届いた。

(アメリカはファンドレイジング先進国)

⇒三木谷浩史氏から3億円の寄付が届いた。

三木谷氏の呼びかけで、Giving Intiativeが発足した。

この一連の流れが「共感の連鎖」

 

●コミュニティ基金1.0とは「預かり運用」

 コミュニティ基金2.0とは、自分たちで能動的に地域課題を解決する

 コミュニティ基金3.0とは、地域全体で目標をもって課題解決をする

(2)へ続く