カブトムシ自然観察園 平成25年度オープニングセレモニー(2)
まさに感無量の放虫式! でもまだやることは残っている! 次の一歩へ進む
「4万匹買った幼虫のうち、通販で売れたのが約1万匹。残りの3万匹のうちの成虫になった1万5千匹を、最初はドームに放したんです。でもここもいっぱいになったから山にも逃がして。虫は放射線検査を受けていたから安心ですが、やはりむなしかったですよ」施設管理者である㈱田村市常葉振興公社、吉田吉徳総括部長は当時の様子を振り返る。
昨年は緊急時準備避難区域も解除され、職員とボランティアだけで園内の除染作業を行った。放虫式は、公募で集まった64(ムシ)名と一緒にささやかに行い開園した。シーズン中、約7,500人の来場者があったが、震災前の来場者数の半分にすぎなかった。
今年は田村市が発注した大規模除染により、空間放射線量も0.2マイクロシーベルト前後になった。これなら安心して子どもたちを呼べると判断。田村市、田村市教育委員会の協力と保護者の理解をえて、今回の放虫式につながった。震災から3年たち、ようやくここまでたどり着いた。「まさに感無量」とこぼれんばかりの笑顔を見せる吉田さん。
この開園セレモニーが、園児たちの思い出の一つとなるようにとの思いを込めながらの放虫式。
遊園地やキャンプ場の除染も終った。今年はキャンプ場の一部も営業を予定している。カブトムシ園の開館を機に、近くに遊具の一部を置くなど創意工夫をしながら積極的にPR活動を行っていきたい。
「カブトムシばいばーい」運営側の前向きな気持ちを後押しするかのように、
カブトムシと十分遊び満足そうな表情の園児たちが、カブトムシ園を後にした。
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カブトムシ観察園のご案内
開園日は、7月13日(土)~ 8月25日(日)水曜定休
開園時間は、9:30 ~ 16:30
入場料:大人300円 子ども250円(カブト屋敷にもセットで入場できる)
ドーム内のカブトムシは観察用なので持ち帰りはできない。
売店にて元気なカブトムシを、オス400円 メス200円で販売中
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